『ターミネーター:新機動/ジェニシス』

 

 

 

 

 

ターミネーター童貞だった私なので、見に行くまで不安でしたが

「求められている役割を果たした作品だ」

 と思いましたよ。

 

全体的には普通に楽しかったです、はい。

オープニングから、カイル・リースが過去に送られ、そこで待ち受けていたイ・ビョンホン演じるTー1000の襲撃を受けるシーンは100点だったし(飛び上がるほどびっくりさせられたシーンもあったけど)サラ・コナーとT-800のタッグプレーも良かったですなあ。

そこから自分達の秘密基地にT-1000をおびき寄せてからの格闘の数々、そして仕掛けを生かしてのT-1000の最期も個人的には素晴らしく溜飲が下がるシーンでした。

 

ただ、ここからは少し不満がありましてねえ。

その後カイル・リースとサラ・コナーは今度は未来へと行き、あろう事か高速道路の上に出現してしまいあえなく警察に連行されてしまうわけです。で、施設で尋問をされている間に、ジョン・コナーが現れるわけですが、ここの駐車場のシーンって予告編で腐るほど見せられているわけですよ。

カイルとサラは結果的にジョンを信用して一緒に逃走しようとするわけですが、「どうせシュワちゃんが現れて銃撃になるんでしょ」っていう展開が見え見えなわけです。

ここは、恐ろしくゲンナリさせられました。

 

あと、これは好みの問題なんですが「いくらなんでもスカイネット(T-3000)は万能すぎじゃね?」という点。

ジョンやカイルに感情移入している側としては、こちらがいくら知恵を絞って色々な手段を講じても、いとも簡単にその先を読んで行動してくるというか。

倒したと思っても「どうせ復活するんでしょ?」っていう無理ゲー感があって、そこもイマイチ乗れませんでした。

しかも、その割に最後に侵入する際にはスカイネット側はやたら無防備だったりして、その辺りのご都合主義もなんだかなあって感じでした。

エンディングも含めて、もう少し観客側にカタルシスを与える手法もあったんじゃないかなあ。

 

『アベンジャーズ』がとにかくヒーロー達の無敵さに焦点を絞り、敵はあくまでもその噛ませ犬役に徹した演出をしているのとは対照的とも言える作りだと思いました。(私は単純な人間なのでアベンジャーズの手法のほうが好き)

というか『アベンジャーズ』と『ターミネーター』の敵を足して2で割ったら理想的な存在になるんじゃないかしらん。

 

あと、シュワちゃんはさすがだと思いましたね。

あの年齢になっても己の肉体でT-800役に説得力を持たせるのは凄いと思ったし、定期的に見せる作り笑いも良かったし、「合体」を連発するのには笑いました。

最初は「何のこと?」て感じだったんですが、実はそれもカイルとサラの間に生まれた子供がジョンなんだという未来を暗示してたんですよねえ。

 

前述の通り、私はシリーズ作を全く見ていないので前作との比較は出来ません。

「今年度トップ10に入るような傑作」だとは思いませんが、年齢を問わず楽しめると思います。

そういう意味では『ターミネーター』という大作に求められている役割を果たした1本ではないでしょうか。