『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』


『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』特報予告編 - YouTube

 

あらすじ

正体不明の多国籍スパイ集団“シンジケート”をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る。

 

 

今週は限られた時間の中、何の映画を見ようか迷いに迷いました。

原作ファンに酷評されている『進撃の巨人』を、原作に全く興味の無い映画ファンとしての立場から反論したいとも思ったし、「シネマハスラー」の課題作品になり、町山智浩さんが「前町山が泣いた!」「今年ベスト候補!」と絶賛していた『インサイドヘッド』も気になったし、『ジュラシック・ワールド』は色々突っ込みどころがあるのは明白だろうけど、一定のスリルは担保されているだろうし。

その中で一番個人的嗜好にマッチしそうな『ミッション・インポッシブル』を選んだわけですが

「これぞ誰もが楽しめるエンターテイメントだ!」

と思いましたよ。

 

まず驚いたのが、予告編でも何度も多くの人が目にしたであろうあのシーンをオープニングに持ってきた事。

「え?しょっぱなからこれやるの?」「大丈夫なの?最初からこんなに飛ばして最後まで持つの?」と心配になりましたが、全くの杞憂でしたねえ。

 

まあこれも、とにかくトム・クルーズが身体を張って数々のスタントに挑んだ功績に尽きますよね。他にもたくさんの名シーンが残ってたからこそ、あのシーンを冒頭に持ってこれたわけで。 作品を通してトム・クルーズのアクションシーンの数々には頭が下がる思いでした。(日本の俳優も少しは見習ったら)

 

あと単純で幼稚な感想で申し訳ないんですが、この作品を通してずっと感じてたのは「007に似てるよね?」ってこと。

一匹狼の諜報員が自身の信念と正義感に基づき単独行動を起こす事、諜報部が国家権力から無用の長物と看做されがち(007あるある)な事、「敵なの?味方なの?」的な少し妖艶な女性が登場する事、そして登場する1人目の女性が敵の餌食になってしまう事・・

なにより、中盤で登場するオペラの劇場における銃撃シーン。映画.comによると「ヒッチコックの「知りすぎていた男」を踏まえた」との事ですが、私はそれよりも『007 慰めの報酬』における「トスカ」のシーンを強く連想しました。

 

それでもこの作品が素晴らしかったのは、一匹狼のイーサン・ハントに協力する仲間を用意し結果的にハントがその仲間を命を賭けて救出するなど、「男同士のバディ感」を描いた事。

そしてなにより、ヒロインのイルサ(レベッカファーガソン)が美しかった。適度に美しく適度に妖艶で、それでいて戦闘能力も兼ね備えるというアクション物のヒロインとしては文句なしの配役。彼女をどちらの組織からも信頼されない不安定な立場に置き、そんな中イーサン・ハントに全てを委ねかけてしまうという微妙な心の機微の描き方も上手いと思いましたよ。(終盤のあのシーン、私がハントだったら間違いなく「3!2人で高飛び!」を選んでましたな)

 

とまあ、トム・クルーズ発電所での潜水やバイクチェイス等のアクションシーンの数々は言うにも及ばず、良かった点は沢山あるけれど乗れなかった点や不満に思った点が殆ど無い映画でした。誰が見ても間違いなく平均点以上の出来が保証されている良質のエンターテイメント作品だと思います。

 

 

どうでもいいあとがき

何かと似ていると思った007シリーズの最新作『007 スペクター』がこの冬に公開される予定です。予告編を見る限り、私が生涯忘れられない一本になると思った前作に続き、今度も画作りがめちゃめちゃ格好良い予感がビンビンするんですが、同じ年に公開されるこの2本を見比べる事によって、お互いの優れているところ、または相手の方が良かったところがより鮮明になる気がします。

 という事で、今作を見たお陰でますます『007 スペクター』が待ち遠しくなりました!