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『テッド2』


映画『テッド2』最新予告編 - YouTube

 

 

あらすじ

アルバイト先で出会った恋人タミ・リン(ジェシカ・バース)と愛を育み続け、ついに結婚を果たしたテッド。幼いころからの親友ジョン(マーク・ウォールバーグ)との悪ふざけと新婚生活を楽しむ中、彼はタミ・リンとの子供を欲しいと思うように。だが、自分が縫いぐるみではなくて人間であることを証明しなければ子供を持てないと知った彼は、女性弁護士サマンサ(アマンダ・セイフライド)のもとへ相談に。そして、彼女とジョンの協力を得ながら、法廷に立って自分は人間だと証明しようとするテッドだったが……。

 

 

 

70点

 

 

 

見に行く前は不安でしたよ。前作は観る側としては儲けモノの感があって(製作者サイドもあんなにヒットするとは思ってなかったんじゃないかしらん)「テディベアが主役の映画?そんなの面白いのかよ(半笑)」と思って見に行ったところ、意外と 楽しかったという感じ。制作費も安かったと聞きますしねー。

ところが思わぬヒットとなった前作を受けて、「ヒット作の続編」として製作される今作はそうはいかない。観る側の期待値も自然と高くなっているでしょう。前作からは、そんなに話が広がりそうな物語にも思えなかったし。

という感じで期待半分、不安半分で見に行ったのですが「普通に楽しかった!」ですよ。

 

容赦ない下ネタと、テディベアならではの動きや見た目と言動のギャップを生かした笑いは前作に引き続きなんですが(下ネタを使った笑いは前作よりもパワーアップしているように思えた、もちろん良い意味で)、それに咥えてもとい加えて感心したのは「間」を生かした笑いが増えていた事。

会話の後の沈黙だったり、何か大きな事が起こった後の静寂だったり、今作はそういう「間」を意識した笑えるシーンが多くなっていて「着実に1より進化してる!」と思いました。

それに、1の流れを生かした笑いや他のヒット作のパロディももれなく面白い。「ジュラシックワールドのテーマが流れるシーン」や「ドニーの腰振りダンス」は声出して笑いました。

この映画を見ていると「笑えるシーン」は難しい事じゃないと錯覚しがちなんですが、作品の流れをぶった切らずに挿入するのって難しいと思うんですよ。例えば昨今、お笑い芸人が監督として沢山映画に参入してますよね。あるいは、日本では一部の人から評価が高いという三谷幸喜の作品でも良いですが、じゃあその中にテッド並に笑える作品が何本ありますか?(間違いなく0でしょ)って話ですよ。

その点だけでも、この作品を見る意義は大いにあると思いますね。

 

ちなみに前作も吹き替えが意外に違和感がなかったのと、「テッドのモフモフ感に集中したい」と思ったので今作も吹き替えで見ました。テッドの声の人は少し違和感がある(テディベアの声としては不必要にしゃがれていると思う)んですが、それ以上にサマンサ役の清水理沙さんが素晴らしくて。真夜中の森でギターを片手に歌にのせて自分の想いを歌い上げるシーンは、歌声の素晴らしさも相まってマジ感動いたしました(ヨカッター

 

あとはやはり制作費が増えた分、前作よりも確実に1つ1つのシーンはゴージャスになってたし(コミコンのシーンは雰囲気が味わえて楽しかったけど、自分にアメコミの知識があればもっと楽しめたんだろなー)、リーアム・ニーソンモーガン・フリーマンは画面に映るだけでさすがの存在感でしたよ(役者さんってスゴイネー

 

少し残念だったのは、その豪華キャストが仇となってラストの展開が読めてしまったこと。

どう考えてもモーガン・フリーマンは1回で出番が終わるわけがないし、そう考えると「やっぱりテッドを弁護させてくれ!」と再び出てくるに決まってる。つまりその為にはテッドを弁護させるための口実となるべきシーンが必要なわけですよね。じゃあジョンのこれは死んだフリなんだね(口実のシーンのために本当に死ぬ必要性は無い)ヤッパリ!で、モーガン・フリーマン出てきた!じゃあリーアム・ニーソンは?オマエモカーとかね。まあリーアム・ニーソンが最近の主演作並みにボロボロになって再登場したのは面白かったですが。

 

物語としてはかなり微妙な域に達しているのは確かです。「喋るテディベア」という設定だけでも無理があったけど、今作はテッドが普通に人間社会に受け入れられていて(すれ違う人々が誰も驚かないというのはさすがに違和感がある)、そのテディベアに人権は認められるのかって話ですから、普通に考えたら「なんじゃそりゃ」ですよね。次作が作られる事も決定してるみたいですが、リアリティバランスを残しつつ更に話を膨らませられるのかという点はかなり疑問だと思う、ということも付け加えておきたいですね。

 

映画館でこんなに何度も笑える作品は滅多にないと思います。ただとにかく中盤あたりまでは下ネタが多いので、昼より夜に見た方がより楽しめると思います。あとは周りのお客さんの反応も含めての一体感が楽しくもあるので、混んでいる間に劇場に見に行くほうが良いかと。逆に付き合いたてのカップルとかは注意したほうがいいかもね。私のお連れさんは普通に爆笑してましたが。

 

アクションのヒット作が目立った今夏でしたが、やっぱりテッドはこうじゃないとね!という期待を裏切らず、1よりも正当に進化していると思えた一本でした。