『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』


「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告編

 

SF映画の金字塔にして世界中で愛され続ける人気シリーズの新3部作第1章で、『スター・トレック』シリーズなどのJ・J・エイブラムスが監督を務めた超大作。ジョン・ボイエガやデイジー・リドリー、オスカー・アイザック、アダム・ドライバー、旧シリーズのマーク・ハミルハリソン・フォードらが出演。新たなエピソードやキャラクターと共に、最新鋭の技術とリアルなセット撮影を融合した映像にも期待。

 

 

 

90点

 

 

 

「とても誠実な続編!」

 

私は多くの人を虜にした旧3部作は後追い世代。なので当時の熱狂やブームは知る由も無いんですが、エピソード4などは「当時リアルタイムで見た人は盛り上がっただろうなあ」というのは今見てもすごくよく分かる。映画としての出来云々よりも、その体験が羨ましいんですよね。

 

そんなところに今回の「フォースの覚醒」の公開ですよ。「いよいよ自分もお祭りに参加出来るチャンスがやってきた!」とばかりに喜び勇んで予約しましてね。さすがに金曜18:30の回は仕事の都合で行けなかったものの、次善の策として土曜10:00の回に参加してきた次第であります。

 

 

 感動した!のは主に3点。

 

まず、J・J・エイブラムスを筆頭とする製作陣が、すごーーくよく考えて撮ったんだろうな(バカ丸出しの表現)という事がわかること。

特に素晴らしかったのは導入部分。

オープニングからスター・デストロイヤーの巨大さの見せ方、そしてミレニアムファルコンから、ハン・ソロ、チューイ登場までの流れとかもう完璧。おまけにポー・ダメロン、BB-8、レイ、フィンとそれぞれの重要人物にも感情移入できるという、文句なしの出来だったと思います。

 

 

それと、役者陣の素晴らしさ。

旧シリーズからの登場人物はもちろん、新しく登場するレイ(レイジー・リドリー)は特筆に価する演技だったと思うし、フィン(ジョン・ホヤーガ)とポー・ダメロン(オスカー・アイザック)のバディ感も良かった。

なにより、彼らからもこの作品に参加できる喜びや誇りみたいなものが伝わってきた!というのは私の勝手な思い込みでしょうか。

上映後トイレで出くわした高校生ぐらいの2人組が「最後にルーク出てきたな!」「でもただのおじいちゃんやん」と言ってたのは笑った)

 

 

一番感動したのは、製作者達の心意気。

なんていうんですかね、オマージュの散りばめ方からもスターウォーズを愛する気持ちがビンビン伝わってくるし、それでいてそこに留まる(甘える)事無く自分達の手で物語を前に進めるんだという覚悟が伝わってきました。

 ハン・ソロの扱いや、ルークを安易に引っ張り出してこなかった点とか、次作への伏線を沢山残しつつも、一本の作品としてもきっちり纏めた手腕だったり。

「ファンが求めるスターウォーズ要素」と「自分たちはこういうスターウォーズを作りたいんだ」というバランスが素晴らしいと思いましたよ。

 

 

数少ない不満点としてはライトセーバーの扱い。

例えば旧三部作では、ダース・ベイダーがオビ=ワンに止めを刺すシーンだったり、ルークが腕を無くすシーンだったり「ライトセーバー=近未来の武器感」があったじゃないですか。

それが今作では単に「火力を伴った剣」にしか見えないんですよね。

ハン・ソロの最期とか、あんまり身体を貫くような描写は見たくなかったなあ。そしていくら戦闘訓練を受けてきたとはいえ、フィンが簡単にライトセーバーを扱いカイロ・レンと渡り合うのもどうかと思ったし(あれはフィンを誉めるべきなのか、カイロ・レンの弱さを問題にするべきなのか、それともその両方なのか・・)

 どっちが良いという問題ではないような気もするけど、個人的には「これじゃない感」は否めなかったですね。

 

 

あと映画の出来とは関係ないんですが、シリーズファンの神経を逆撫でするような海賊クソアニメとか特別上映の扱いの不誠実さとか、こういう事を考えた連中は全員一刻も早く逝けと思うのは偽らざる心境。

 

上映前のCMにしても、ここぞとばかりに詰め込んできたのが丸わかりの長さでね・・。こういうのがあるから、遅れて入ってくる客が後を絶たないんだよなーと悲しくなりました。ほんと、劇場も配給会社ももう少し金を払って見に来ている観客の気持ちを大事にした方がいいんじゃないかとお願いしたい気分。

 

 

 

まあとにもかくにも、これだけ熱狂的なファンが多いシリーズをきっちり纏めあげた上で、更に私のような新参者でも楽しめるようにきっちり門戸を広げてくれている、見事な新シリーズの幕開けだったと思います。

 

ようこそ新たなスターウォーズの世界へ!