読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

『クリムゾン・ピーク』


映画『クリムゾン・ピーク』予告編 90秒

 

 

あらすじ

10歳のとき、死んだ母の幽霊と遭遇したイーディス(ミア・ワシコウスカ)。それ以来、彼女は亡霊を目にするようになる。トーマス(トム・ヒドルストン)と運命的な出会いを果たした彼女は、自分の父親が謎めいた死を遂げたのを機に彼と結婚。赤粘土の影響で雪が赤くなることからクリムゾン・ピークと呼ばれる山頂に立つ豪邸に、トーマスの姉ルシール(ジェシカ・チャステイン)と共に移り住むことに。三人での生活にも慣れてきたころ、体を真紅に染めた亡霊たちがイーディスの前に現れ奇妙な警告をする。

 

 

 

70点

 

 

 

評価が難しい作品…

 

個人的な基準として「面白いと思える映画」「自分が好きだと思う映画」の基準って「繰り返し見たいと思うかどうか」だと思うんですよね。だから自分が映画館で見て好きになった映画は出来るだけDVDを買いたいと思っている次第。

 

その基準から言えばこの作品は感想が難しくて。

基本的には面白かったんですよ。これほど上映時間が短く感じた作品は最近少なかったと思うし。ただ観客を驚かせる、怖がらせるという演出だけでなく、同時にサスペンスとしての謎が明らかになっていく過程とか、物語としての推進力は素晴らしかったです。ただ「もう一度見たい?」と問われると「すいませんもうおなかいっぱいです」という心境・・

 

 

主役の3人は甲乙つけ難いほど全員素晴らしかったですね。

演技力もそうなんですけど、顔立ちや存在感が衣装やメイクや時代感とも非常にマッチしていて。役柄上あまり近代的な美男美女を揃えても浮いてしまうと思うし、それでいて薄いメイクでもドレスに負けない存在感と品の良さを醸し出さなければいけない。

見事な配役だったと思います。

 

トーマスはイーディスとワルツを踊る、あの手馴れた感じも良かったですねえ。「さてはこいつ、演技だけじゃなく実生活でもこういう事してやがるなテメエ!」という感じで『アベンジャーズのロキ』のトム・ヒドルストンとは違った一面で新鮮でした。シャツの襟を立てて着こなす様もカッコ良かったっすね(私も抱かれてもいい

 

 

ちなみに、実は一番の狂人だったルシール絡みで一番好きなのはこのシーン

f:id:sei1ies:20160114172626j:plain

取り乱した後、素手で鍋に戻そうとする雑さが最高。

 

 

それと何といってもトーマスの屋敷の描写。

屋敷は老朽化しているのに家具は華やか、食べ物は質素で貧しいのに食器は高級そうというアンバランスさ。瀟洒なのに不気味な感じがとてもいい。壁画の使い方とか蜘蛛の巣の描写とかエレベーターとか「ホーンテッドマンションっぽい(ディズニーランドに行った気分!)」と思いながら見てましたよ。

 

 

ただ、個人的にどうしても納得できない点が1つだけありましてね。

 「トーマスとイーディスの極めて中途半端なベッドシーン」(ヌードとは言わなくてもせめて下着になれやという個人的願望)とか「結果的に幽霊の扱いがイマイチ」とか「顔面の陥没具合からして転倒が死因じゃ無い事ぐらいわかるでしょ」とかは置いといて、ルシールの最後ですよ。

 

あそこは姉弟の母の恨みを晴らす意味でも、シャベルを縦に持って、頭真っ二つにするべきでしょ!

イーディスの父の最後とかトーマスの顔面がーーとか、残酷な描写が続いていたのに一番責任を負うべき人間の死に方が一番ショボかったというのが残念で。イーディスにそこまでやらせるのは役柄上酷かなと思いつつも、どうも納得できないなあというのが率直な気持ち。

 

 

とても手の込んだ作品だとは思いますが、そもそもゴア描写があまり得意ではないし、話のオチが分かれば2度目は見なくてもいいかなという 感想(だからこそルシールの最後まで徹底的にやってほしかった)

 

でもこの手の作品が苦手でない方は、臨場感、セットの豪華さ等劇場で見たほうが楽しめるのは間違いないと思います!

 

 

 

ちなみに、途中で「赤や緑といった色は彼らには分からない。赤だといわれて初めて認識する」みたいな会話が出てきたように思いますけど、あれってなんの前振りだったんですかね?