『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』

f:id:sei1ies:20160831231440j:plain

 

あらすじ:アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)がリーダーのマジシャン集団、フォー・ホースメン。イリュージョンショーを繰り広げては不正に搾取された金を奪取してきた彼らが、再び出現し注目を浴びる。しかし、新たなショーでハイテク企業の不正を暴こうとするが、何者かによってイリュージョンは失敗に終わる。その裏に、ウォルター(ダニエル・ラドクリフ)という天才ハイテクエンジニアの存在があった。

 

 

 

55点

 

 

 

すいません、前作に特別思い入れがあったわけではないのですが、せっかくなので今作も見て来ました。はっきり言ってどーでもいい続編でしたね。

 

一作目が出来の良い作品だとは思わないけど、少なくとも各々の特長を生かしたチームの一体感高度なマジックで常人を欺く一種の爽快さはあった。今作では、そういう要素は大幅に減少。

実は主役はディラン(マーク・ラファロなんですよね。後半は彼の出自に関する秘密やトラウマを乗り越えるまでのあれこれが描かれる。「え?そういう話だったの?」と言ってみれば「カレーと思って食べたらウ○コでした」という気分。

 

f:id:sei1ies:20160909121002j:plain

好きな役者さんではあるんですけどね、マーク・ラファロ

 

この手の作品に求められるものって、分かりやすいエンターテイメント性であり、一種の抜けの良さみたいな要素だと思うんだけどなあ。続編としていろいろ苦慮したのは理解できるけど。

お話も「実はこの人とこの人はグルでした」とか「あえて試練を与えるためにおびき寄せました」(いやいや普通に死にかけましたけど)とか後付け展開のオンパレード。

 

それと私が根本的にこの作品にのれないのは「マジックを利用して大衆を煽り、自分たちが考える悪に社会的制裁を与える」という構造。集団心理ほど信用できないものはないじゃないですか。だからこそ罪を犯した人間は司法の手で裁かれる、というシステムが意味を成すのであってね。単純なマジックの凄さが賞賛されるならまだしも、 それによって恥をかかされた人間の姿を見て人々がカタルシスを得るというような作りは不健全だと思う。まあマジックをテレビのワイドショーに置き換えたら、今の日本がやってる事と全く同じだから他人事では無いけど。だからこそ自分はあの観客の一人には絶対になりたくないです

 

とは言っても、そもそも私が前作に全く思い入れのない人間なのでね。1が好きな人が見たらそれなりに楽しめるのではないかしら、という身も蓋もない結論で終わりたいと思います。

 

 

f:id:sei1ies:20160907104029j:plain

これダニエル・ラドクリフなんですね。全然気づかなかったな。

 

 

 

オシマイ