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『スーサイド・スクワッド』

映画

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あらすじ:世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クインマーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。命令に背いた者、任務に失敗した者には、自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む。

 

 

 

60点

 

 

 

同じアメコミ物の映画化ということで先行組(コミックはDCが先行らしいけど)であるMCUの作品と比較してしまうわけですが、先に公開された『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』を見た時の感想と全く同じ。

「DCってマーベルの世界観を10倍ぐらい陰鬱にして5倍ぐらいキャラクターの魅力を薄めて、しかもスッキリしない終わり方をしてくれるよね」

 

タマフルで『BvS』を取り扱った際に「陰と陰の対決」という感想を送っていた方がいましたが、まさにこの作品も同じことを感じた。なぜなら大事なシーンはことごく夜でクライマックスには都合よく雨が降り出して、目指すべき相手のアジトは夜空に向けて目印を出してくれているというところまで同じ。え?デジャヴ?

 

それともう一つこの作品に陰の要素を与えている大きな点が、登場人物の殆どが能動的に今の立場を選んだ訳ではないということ。敵・味方関係なく、全員ある意味被害者なんだよね。

 

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唯一抜けのいいバカキャラのハーレイ・クインマーゴット・ロビーも、男を見る目の無さが悪かったとはいえ、自ら望んでこうなっちゃったのではない。悪役のエンチャントレス(カーラ・デルベーニュ)だって自分の意思とは無関係に目覚めさせられちゃったわけだし。そのうえ、あれだけ心臓ぶっ刺されたらキレて当然だろうよ。「どっちが勝っても微妙じゃね?」と思いながらクライマックスを見ておりました。(つかエンチャントレスの弟、チートすぎないか)

 

クライマックスのアクションシーンも「結局どうなれば勝ちなの?」という重要な点が非常に飲み込みづらい。大掛かりな爆弾を仕掛けたのは分かった。で、ビルごと吹っ飛ばすつもりなら自分達は逃げなくていいのか?と思っていたら「端に追い込め!」ってなんじゃそりゃ。このあたりも例えば『シビル・ウォー』の空港でのバトルシーンが、あれだけ登場人物が多くてもスッキリ理解しやすかったのとは対照的。

 

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そしてなにより、ジョーカー(ジャレッド・レトってあの描き方で正しいのかな。このオッサン、空気を読まず周囲に迷惑をかけまくり散々殺しもした挙句、ひたすら女のケツを追い掛け回しているクソ野郎じゃないですか。途中からジョーカーが出てくるシーンはほんとにイライラした。しかも最後まで好き放題やって終わる。つかFBIも大変なのは分かるけど、まずコイツなんとかしろよ。

 

しかし、デッドショット(ウィル・スミス)は超魅力的だった!他のメンバーが悪役に仕立てられた感が強いのに比べ、自らその道を選んで生きてきた殺しのプロ。そんな彼が我が身を顧みず先頭に立って立ち向かうところは燃えた萌えた。「お前は戦場で一番に逃げ出すタイプだ」からの車の上に乗って銃乱射はサイコー。

 

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この一連のシーンは120点。屍が飛び散りまくりだぜ。

 

 

全体的にアクションシーンは頑張っていたと思う。ただやはり「アベンジャーズ」シリーズと比べると作品としてのクオリティが二枚ぐらい落ちる感は否めない。というよりもキャラクターのシンプルで魅力的な描き方を筆頭に、マーベルが当然のようにクリアしているレベルって実は凄い事なんだなあと再認識した次第。

 

そんなわけで、MCUの偉大さを改めて噛み締める意味でもおススメの一本という〆で終わりたいと思います。

お後がよろしいようで。